【生命の安全教育】性暴力・性被害の予防教育の授業内容を紹介。

Masahiro

文科省により性暴力・性被害の予防授業が推進中

生命の安全授業とは?

2023年(令和5年)から全国の学校で、「生命(いのち)の安全教育」が本格的に開始しました。

生命の安全授業とは、性暴力が及ぼす影響などを正しく理解したうえで、生命を大切にする考えや、自分や相手、一人一人を尊重する態度等を身につける授業です。
性暴力の正しい知識を身につけ、誰もが性暴力の加害者、被害者、傍観者にならないことを目指しています。
出典:文部科学省生命(いのち)の安全教育について

性暴力とは

性暴力とは、相手が望まない・同意のない性的な行動や発言のことを言います。
同意のない性行為やセクシャルハラスメントだけでなく、このような行為も性暴力に含まれます。

よくある例
  • 交際者が避妊具を使わない性行為を始める
  • SNSで出会った人に裸の写真を求められる
  • 家族や兄弟からプライベートゾーンを触られる

性暴力の現状

現在、若年層の女性(16歳から24歳)の4人に1人以上が性暴力の被害を経験しています。
その加害者の7割以上は被害者が知っている人物で、全く知らない人からの被害は1割程度です。※1

被害場所としては、学校、公共交通機関、そしてネット・SNS上が多く、特に16〜19歳ではネットでの被害が目立ちます。※2

さらに、性暴力被害に遭っても、半数以上が誰にも相談できていないという調査結果もあり、知らず知らずのうちに悩みを抱えてしまう現状があります。

※出典1:内閣府男女共同参画局「同性犯罪・性暴力対策に関する政府の取組と最新の動向」
※出典2:内閣府男女共同参画局「若年層の性暴力被害の実態に関するオンラインアンケート結果」

 

性教育の必要性

上記の数字は、性暴力が決して遠い世界の話ではなく、私たちの身近な場所で、子どもたちが直面している深刻な問題です。
多くの子どもたちは、何が性暴力にあたるのかを認識できないまま心と体を傷つけられている可能性があります。


だからこそ、性暴力とは何かを正しく認識し、自分と他者との健全な「境界線」を引けるようになることが、子どもたちを守る上で不可欠です。
性に関する正しい知識と、いざという時の具体的な行動方法を身につける教育が、今、強く求められています。

授業の効果

授業の特徴

1

被害者視点での実践的な授業

万が一被害に遭った際、どのような行動を取り、どのような感情を抱くのか。これらを具体的に想定することで、もしもの時に備えた学びを深めます。

2

加害者を出さないための
予防授業

知らず知らずのうちに加害者になることを防ぐため、性的同意とは何か、どこからが性暴力にあたるのかを学びます。

3

二次被害の防止

友人が被害に遭ってしまった場合に、どのように声をかけ、どのような行動を取れば良いのかをワークショップを通じて学びます。

授業の効果

授業による理解変化度は90%以上を達成

ワークショップ、クイズ、映像を活用し、わかりやすい身近な例を用いて「わかりやすい授業」に工夫しています。
授業に参加した90%以上の生徒は、性暴力に関する理解が深まったとことが事後アンケートによりわかりました。

「二次被害」の加害予防にも効果

授業後のアンケートでは、20%の生徒が「友人が被害に遭ったら助けてあげたい、相談に乗りたい」と自主的に回答しました。
このような生徒たちの共感力や相手への配慮、想像力が二次被害の加害予防にも繋がります。


SISTERS出前授業の内容

導入

性暴力という言葉を聞き慣れない生徒でも授業に参加しやすいよう「あなたは自分のことが大切ですか?」という問いかけから授業が始まります。自分の心の声を聴いたり、プライバシーを守るなどの約束をすることで、安心安全な場づくりをします。

境界線について解説

境界線とは、私たちの間に存在する「自分と相手の間に目に見えない境界線」のことです。
この「境界線」とは何かを動画を通して学び、この境界線を超える行為が性暴力にあたるという認識を深めます。

性暴力とはどのようなことか

境界線を超えることが性暴力に繋がることを具体例を交えて説明します。
クイズ形式で性暴力の現状を学び、生徒の身近なシチュエーションを例に挙げ、「こんなことも性暴力に当たる」という理解を促します。

性的同意について

普段のコミュニケーションに置き換えながら、性的同意を学びます。
性暴力の加害者にも被害者にもならないために、性的な触れ合いをする際に最も大切になる「性的同意」の理解を深めます。

ワークショップ

自分や友人が性被害に巻き込まれてしまった時にどうすべきか、どのような気持ちになるのかを想定したワークショップを実施します。

支援先の紹介

被害に遭ったのが自分や友達のせいではない、というメッセージを大切にしながら、子どもたちが安心して助けを求められるようサポートします。

・本授業は50分での実施事例です。1コマのみの実施も調整可能です。
・内容は学年や学校様の状況に合わせて変更しています。
・クラス単位、学年全体のどちらの形式でも講習は実施しています

生徒・教師の声

生徒の声

性暴力について自分には関係ないと思っていたけれど、もっと注意して考えるべきことだと思った。
性暴力の被害者や加害者になってしまわないように、自分と相手を大切にしようと思った。

生徒A
生徒A

具体的な内容を漫画で教えてくれたおかげで、性的同意の大切さに気づくことができた。

生徒B
生徒B

ちょっとした言葉が相手を傷つけることがあると分かった。
中学生のうちに性被害の現状や 対策方法・対処方法を知ることができてよかった。

生徒C
生徒C

教師の声

生徒たちの行動の変化につながるには継続的な意識付けが必要だと思います。
学校で折に触れてこの授業の話を思い出させたり、意識することを伝えたりするようにしていきたいです。

教師A
教師A

理解にすぐに繋がらなくとも、知っている/知らないは、いずれ大きな差となって現れると思います。今は一部の生徒たちかもしれませんが、いずれ少しでも多くの生徒たちに届いて欲しい。自分を大切な相手の問題でもあると当事者意識が芽生えることを願っています。

教師B
教師B

導入をご検討中の先生方へ

代表 鈴木
代表 鈴木

SISTERSの出前授業では、生徒が自分を大切にする方法や、対等な人間関係を築く方法を学びます。
単に危険を避けるだけでなく、自らを尊重し、他者とも健全な関係性を築くための力を育むことで、生徒たちが安心安全に学校生活を送れるようサポートします。

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生徒一人ひとりが、健全な対人関係の中で安心して過ごせるよう、
SISTERSは学校とともに取り組めることを心より願っています。

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