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【PodCast】#03幼少期の被害から、カウンセラー活動へ。自分を愛する力とは?

SITERS

トピック

PodCast #03の紹介

こんばんは。毎週火曜日と金曜日の夜にお届けしている
PodCast『SISTER Sの隠れ家』のパーソナリティ、あいねです。

あなたの声を共有し、あなた自身が心地よく生きるためのヒントを見つける場所、それが、SISTERSの隠れ家です。

今回のゲストは、『橋本なずな』さん。
彼女は自身の会社を経営しながらカウンセラーとしても活動をしています。
幼少期の性虐待の経験から、どのように精神的な回復を進めてきたのかをお伺いしています。

このエピソードを通じて、なずなさんと同じような経験をされた方への、新しい気づきや勇気につながることを願っております。

 

PodCastのご視聴ははこちら

前半のエピソード

後半のエピソード

橋本なずなさん

2000年生まれの23歳。BLOSTE合同会社の代表取締役で、心理カウンセラーとしても活動しています。自身の経験と考えをnoteで発信しており、特にうつ病や自殺未遂、性的苦痛、性に関する話題を取り扱っています。 TVやラジオなどのメディアにも多数出演。2023年6月に初の書籍を発売。

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PodCast「SISTESの隠れ家」

性暴力などのの女性であるがゆえに抱えた悩みに直面している方や、日々の生活で微細なモヤモヤを感じている方が、安心して話せる場所です。

ホスト:鈴木あいね

1999年生まれ24歳。SISTERS incの代表にて、相談コミュニティSISTERSを運営。
性暴力被害の経験を活かし、少しでも多くの被害者が相談できる社会を目指して、活動中。

前半のエピソード

幼少期の性被害について

あいね
あいね

まず初めに、お話しできる範囲で構いませんので、なずなさんの被害について教えていただけないでしょうか?

なずなさん:

実際にこの本のタイトルにもなっているように、10歳の小学5年生の時に母の恋人から性的虐待を受けました。

私の家庭は小学4年生の時に両親が離婚していて、年子の兄も両親の離婚から間も無くして事情があって家出をして、1年足らずで4人家族が、私と母の2人家族になってしまったんですよね。

母がお付き合いをしていた元恋人のおじさんがきて、最初はそれこそよくしてくれて、私もすごく懐いていたんだけど、今思うとはおじさんからのグルーミングなんて言われる、まあ餌付けみたいなものだったのかなとは思います。

その後、母の目を盗んで性的虐待と呼ばれる、体を触られたりだとかの経験を受けていました。

あいね
あいね

そうだったのですね…
被害はどれくらいの期間続きましたか?

なずなさん:

期間で言うと1年ほどですかね。
1年ほどして、母とおじさんとの関係が解消され、そういう被害からは遠ざかることができました。

あいね
あいね

被害については誰かに相談することはできましたか?

なずなさん:

やっぱりできなかったですね。
身内だからこそやっぱり話しづらいですし、学校の友達だったり学校の先生とか、周りの方にも言えなかったですね。

母と腹を割って、「性的虐待を受けてたんだよ」と言えたのは、1 ヶ月前の話です。
10歳の時なので、13年越しに話すことができました。

きちんと母から「 守ってあげられなくてごめんなさい」という言葉をいただきました。

性的虐待に関わらず、性被害っていうのは、自責的になりがちな面も多いじゃないですか。


私自身も私が悪いんじゃないかって、すごく自分を責めてしまう節があり。
おじさんに心を許してしまっていた私が悪いんじゃないか、みたいな風に思っていた時期もあったので。

私は母が悪いとは思ってはいないんですけれども、「守って欲しかった」っていう子供心は確かにあったので、そこに対する謝罪をもらえたことは、どれだけ時間が経っても、やっぱりもらって良かったものだなとは思います。 

 

被害を受けてからの変化

あいね
あいね

本当によかったです…。
被害内容が性暴力だと気づいたのはいつ頃でしたか?

なずなさん:

性暴力被害っていうのを知ったのは、中学生ぐらいの時だった気がします。

幼少期に受ける性被害の怖さは本当にそこだと思っているのですが、当時は何がなんだかわからないっていう状況の中で、ただ大人になればなるほど、その行為の意味を知っていくんですよね。


年々傷が癒えるどころか、その傷の恐ろしさを知っていく被害なので、本当にあってはならないものだなと思います。

あいね
あいね

時間が経てば傷が癒えると思われがちですが、どんどん深い傷がついてしまいますよね。他にもどんな変化がありましたか?

なずなさん:

やはり優しくしてくれる頼れる男性を幼いながらに求めていたとは思います。

性虐待を受けたことで、 私が性的な対象でいれば、男の人は優しくしてくれるんだという、本当にねじ曲がった法則みたいなものができてしまったんですよね。

それによって中学生・高校生の思春期の時期には、エロい女を演じることによって、男の子から優しくされるんだっていう、そのネジが曲がった法則の答え合わせのようなものを自分自身でしてしまっていた気がしています。

当時の私はすごく寂しかったし、一人でいることが怖かったし、失った兄と父の影をどこか追っている節はあったので、それが性的な視線であったとしても、それでもいいから男性に好かれたい思いは、人一倍強かったんじゃないかなと思います。

この内容を、もっと詳しく知りたい方はPodCastをお聞きください!

後半のエピソード

あいね
あいね

性被害にあってしまうと、加害者の性別の方が怖くなる場合と、被害内容と似たような行動を自らしてしまうことがよくありますよね。なずなさんは後者だったということですね。

なずなさん:

おっしゃる通りで、前者の男性恐怖症・女性恐怖症なんて呼ばれるものは、比較的広く知られているのかなと思います。


ただ、私の体感では、後者のそういう方面に対して奔放になってしまったり、自分に対する尊厳をなくしてしまって、そういった行動に及ぶ人の方が多いんじゃないかなと思っています。

私自身もそうでしたが、後者については、世間には知られてない気がするんですよね。ただ単純にそういうことが好きな子、まあ俗に言うビッチなんて風に呼ばれてしまうのです。 

自分を愛することとは

あいね
あいね

本当にその通りですよね。
この状況から、どのように抜け出すことができたのですが?

なずなさん:

それは、自分を愛する経験だと思っています。
私も実際に、この状況を抜け出せたのは、人から愛された経験があったからです。

もうお別れしてしまったんですが、過去に2年半ほどお付き合いしていたパートナーがいました。

パートナーから愛してもらえた新たな成功体験が、私のねじまがった価値観の変化や、自分に対する極度の自己肯定感のなさを大切にできるようになりました。

あいね
あいね

「自分を愛すること」素敵ですね。
自分を愛せるように取り組んだことはありますか?

彼からもらった愛情を、自分でも自己生産できるように、一人でコツコツと取り組んでいます。

例えば、私は女性として生活しているので、「どういう自分が好きなのか、どういうメイクが好きで、どういうお洋服が好きなのか」。


そういう自分のことを知って、「これが好き」って思えるものにどんどん近づいていくことで私は自分を愛する訓練をしています。

なずなさんからのメッセージ

あいね
あいね

ありがとうございます。
最後に、現在も性被害で悩まれている方に向けてのメッセージをお願いします。

なずなさん:

まず、本当に一言じゃ済ませられないほど、その経験に対する恐れだったり、その後のトラウマっていうのは大きかったと思います。


抱えながらも今を生きている、このポッドキャストを聞いてくださってる皆さんがいることに、同じ当事者としてすごく嬉しいですし、本当に抱えながら生きっていうのは強いことだと思います。

ただやはり、一人でずっとずっと抱えれるものではないと思うので、人に愛されることだったり、自分で自分を愛してあげる、こうした経験がある自分を否定したり、軽視したりせず、そういった自分も含めて、まるっと愛してあげる経験を増やしていくことって大切じゃないかなと私は思っているのです。

とはいえ私も、その「自分を愛する」をまだまだ研究中なので、皆さんと一緒にこういった被害を受けた先にある、明るい未来を作っていけたらいいなと思っています。

一人じゃないので、ぜひぜひ皆さんで頑張っていきましょう。

この内容を、もっと詳しく知りたい方はPodCastをお聞きください!

ホストから、番組を振り返って

今回、橋本なずなさんにお越しいただき、過去の性被害のエピソードはもちろんですが、どのように回復を進めていったかをお聞きできたことが、とてもよかったと思っています。

性被害のトラウマはなかなか回復しなかったり、回復に時間がかかったりします。

カウンセリングを受ける、誰かに相談することも大切ですが、ご自身で少しずつできる一つのアイディアをお届けできたのではないかと思っています。

私も性被害を受けてトラウマを回復している時期を振り返ると、自分を愛する方法について強く向き合ってきたと思います。


自尊心を失くしてしまった私を、以前の私に取り戻すための訓練をしていたと思います。

みなさんも少しつずつ、自分の気持ちをおろそかにせず大切にしてみてください。

自分の被害と向き合いたい、相談したいと思った方へ

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