わせがく高等学校 勝田台キャンパスで【デートDV】の予防授業を開催|出張授業レポート

NPO法人SISTERSは、わせがく高等学校 勝田台キャンパスで「デートDVの予防」をテーマに出張授業を実施しました。授業の内容や生徒の感想をご紹介します。
授業実施の概要
- 実施日:2025年9月2日・3日
- 実施校:わせがく高等学校 勝田台キャンパス
- 対象:1年生〜3年生(学年ごとにクラス教室で実施)
- 授業時間:90分
- 授業テーマ:「デートDVの予防授業」
授業内容
これまで性教育の授業が実施されてこなかったことから、「生徒が安心して学べる場をつくりたい」と学校よりご依頼をいただき、今回の授業が開催されました。

- オープニング(10分)
性教育とは「自分と相手の心や体を大切にするための学び」であることを確認し、安心して学べる場づくりを行いました。 - デートDVと種類(25分)
デートDVとDVの違いや全国調査の実態を紹介し、交際関係で起きる暴力の5種類(身体的・精神的・社会的・経済的・性的)を解説しました。 - 被害に遭うとどうなるの?(5分)
被害が心身や生活に与える影響をデータで示し、「相手を変えることは難しいが、自分を守るためにできることがある」と伝えました。 - 対等な関係作りって?(10分)
加害が「愛情表現」と誤解されるケースや、嫉妬・依存などが暴力につながることを学びました。その上で「自分らしさを大切にする」「相手を尊重する」「自己肯定感を持つ」ことが対等な関係の基盤であることを確認しました。 - アサーションを体験しよう(30分)
「相手も自分も大切にする伝え方」を学ぶために、実際に伝え方を練習するワークを実施しました。生徒はコミュニケーションの違いを理解し、グループで意見交換を行いながら「アサーティブな伝え方」を考えました。
例:- 「恋人に位置情報アプリを入れようと言われた場面」
- 「家族にテストの点を他人と比べられた場面」
- クロージング(10分)
「デートDVは誰もが加害者にも被害者にもなりうる」こと、「意見の違いを暴力ではなく話し合いで解決すること」、「困ったら相談すること」の大切さを振り返り、授業を締めくくりました。
生徒の声・感想
授業前に行ったアンケートでは、 「デートDV」という言葉を初めて知った と回答した生徒が多く、事前の認知度は決して高くないことが分かりました。授業を通じて、初めて具体的に学んだ生徒が大半を占めていました。

授業後の感想では、次のような声が寄せられました。
- 「今日初めてデートDVという言葉を知った」
- 「アサーティブに伝える方法を使って、日常生活に役立てたい」
- 「恋人だけでなく、友人や家族との関係にも活かせると思った」
- 「加害者にも被害者にもならないように気をつけたい」
- 「友達が困っていたら支えてあげたい」
アサーションを活用したいという声が多く寄せられたことから、「ただ知識を得る」だけでなく、「実際の人間関係にどう活かすか」を考えるきっかけになったと感じています。
さらに、恋愛だけでなく友人や家族との関係にも応用しようとする姿勢や、周囲を支えたいという声も見られ、生徒たちが学びを自分自身の生活やコミュニティに広げて捉えていることが分かりました。
授業の依頼方法・問い合わせ
出張授業をご検討中の先生方へ。
デートDVは、交際関係にある生徒たちにとって身近な問題でありながら、「交際経験のある生徒とそうでない生徒が混在していて、どのように伝えればよいか分からない」など、学校現場でどう取り扱いをしていいか悩む声を多くいただいています。
また「被害が起きる前に予防として取り組みたい」という先生方からのご要望も増えています。
NPO法人SISTERSは、デートDVを 生徒の日常に起こり得る人間関係の問題 として扱い、わかりやすく優しく伝える授業を行っています。
下記のような先生方のニーズに応じて、学校ごとに柔軟にプログラムを調整しています。
- 生徒に安全な人間関係の築き方を学ばせたい
- 将来のトラブルを未然に防ぐための基礎を届けたい
- 学校全体で性暴力や人間関係の問題に取り組むきっかけを作りたい
デートDV予防授業の導入をご検討中の学校・教育関係者の皆さまは、どうぞお気軽にお問い合わせください。
